夕方、電線上に並ぶカラス=1月30日、福井県坂井市丸岡町西里丸岡

 福井県坂井市役所丸岡支所がある同市丸岡町西里丸岡周辺の市街地がカラスのねぐらとなり、夕方以降300~500羽が電線などで羽を休めている。市はカラスの嫌がるライトの照射や捕獲おりの設置など対策を講じているが、抜本的な解決には至らず、逆にライトを照射した職員がふんをかけられることも。専門家は「しばらく居着く可能性がある」と指摘している。

 同支所によると、この付近では2005年、カラスの大群が発生した。その後いったんは減少した。しかし、2016年ごろから再び増え始めた。

 カラスは日中、坂井平野の水田で餌を食べているとみられる。夕方以降、一斉に“帰宅”。同支所に隣接する北陸電力丸岡変電所から各方面に延びる電線で羽を休めている。

 市職員が昨年7~11月、連日、カラスが嫌がるペンライトの照射を続けた。しかし、カラスはいったんは逃げるものの再び戻るという。それどころか「カラスに顔を覚えられ、ふんを“狙い撃ち”されることも」と担当職員。退庁時には傘を持ち歩いており「カラスの方が一枚も二枚も上手」とこぼす。

 日本野鳥の会福井県の組頭五十夫副代表=同県あわら市=によると、カラスのほとんどは「ハシボソガラス」とみられ、越冬のため日本に飛来する「ミヤマガラス」も含まれている可能性がある。カラスはいったんねぐらと決めると、しばらく居続けるという。

 有害鳥獣駆除を担当する市農業振興課は「住民の協力を得ながら、各地で捕獲おりを設置している。官民一丸でカラスを減らしていきたい」と話している。

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