青切符を切られた男性と同様の白衣と布袍を着て車の運転席に座る僧侶。仏教界で法事のため僧衣で運転する機会は日常的にあるという=福井県福井市

 僧衣で運転した福井県内の僧侶に交通反則告知書(青切符)を切ったにもかかわらず、福井県警が「証拠が不十分」として書類送検しなかったことを受け、僧侶が所属する浄土真宗本願寺派は1月31日、取材に対し「今後の対応に注目していきたい」とするコメントを出した。

 青切符は昨年9月、白衣(はくえ)の上に簡素な僧衣「布袍(ふほう)」を着て、福井市内の県道(通称フェニックス通り)を運転していた40代男性僧侶に対して切られた。僧侶は反則金6千円を納めるよう求められたが、納得がいかず支払いを拒否。県警は1月26日、「証拠が十分に確保できず違反事実が認定できなかった」として書類送検を見送ったことを明らかにした。

 同派の西本願寺(京都府京都市下京区)は31日、「(運転操作に支障のある)衣服を着用して車両を運転した理由で違反切符を切ったことは、到底受け入れがたいと考えていたが、今回、当局(県警)が書類送検しなかったことは当然と考える」とコメント。「白衣、布袍で運転してよいといった結果が得られたと断言できないことから、今後の対応に注目していきたい」としている。

 県道路交通法施行細則で記されている「運転操作に支障を及ぼす恐れがある衣服」に当たると判断し青切符を切った県警は29日、福井新聞の取材に「規定の仕方を含め、改善の余地がないかどうかは引き続き検討していきたい」と回答している。

 西本願寺によると、同派の寺院は47都道府県にある。1万158カ寺(福井県内376カ寺)=昨年4月1日現在=あり、僧侶3万2212人(同1243人)=同=が所属している。

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