冬の高浜の海で波乗りを楽しむサーファー=福井県高浜町の難波江海水浴場

 福井県高浜町の海水浴場に多くのサーファーたちが訪れている。冬型の気圧配置に伴って波が立ちやすいこの時季は、同町は全国的にも有名なサーフポイントの一つ。湾内にあるため、他の海水浴場が大荒れのときでも楽しめるのが特長という。多くの海水浴客であふれる夏の高浜とは、また違った表情を見せている。

 町内には主に七つのサーフポイントがあり、風の向きなどコンディションに応じて、県内外のサーファーたちが波を求めて各ポイントを訪れる。

 同町難波江海水浴場はそのポイントの一つ。12月ごろから本格化し、近くの駐車場には京阪神や東海ナンバーの車がずらりと並ぶ。平日でも約30人は集まっている。ウエットスーツに身を包んだサーファーたちは多少の雨をものともせず、色とりどりのボードを手に海へ。沖合50メートルほどで波を待ち、波が来るとパドリングしてからボードに立ち上がり、波乗りを楽しんでいた。

 同海水浴場を訪れた京都府宇治市の男性(30)は「ここは割と波が穏やかで初心者に向いていると思う。集まる人たちの人柄もいい」と楽しんだ様子。同町和田海水浴場で波乗りしていた大阪府岸和田市の男性(51)は「八丁浜(京都府京丹後市)に行くことが多いが、波が高くなると、いつも内海の若狭に来る」と話していた。

 サーフィンは来年の東京五輪で競技種目として採用され、近年注目が集まっている。若狭町のサーフショップ「ホットスタイル小浜店」の浜岸宏明店長(53)=高浜町=によると、五輪効果もあり、サーフィンの体験スクールやボードのレンタルは5、6年前と比べ約10倍に増えているそう。自身も30年以上サーフィンをしているという浜岸さんは「日常では味わえない爽快感と、難しいからまた挑戦したくなるところが魅力」と語る。

 一方で自然を相手にするスポーツのため危険も伴う。若狭和田ライフセービングクラブ(高浜町)の女性(32)は「晴れているときにふぶいたり、急に波が立ったりすることがあるので事前に気象情報を確認してほしい。初心者の人は経験者と一緒に行くのを勧める」とした上で「ごみを捨てない、路上駐車をしないなどルールを守って安全に楽しんでもらえたら」と話していた。

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