神棚に小判菓子などを供える小浜市民=福井県小浜市の田中平助商店

 2月3日の節分を控え、福井県小浜市内の菓子店やスーパーで、小判に見立てた楕円形の焼き菓子が並んでいる。「一生お金に困りませんように」との願いを込め、市内の一部地域では家庭や商店などで神棚に飾って食べる縁起物として伝わっている。

 小判菓子は、砂糖や水あめなどを混ぜたものに小麦粉を入れて生地を作り、小判形の型で焼き上げたもので、程よい歯ごたえと素朴な甘さが特徴。起源は定かではないが、今も地元の菓子製造業者が作り、1袋200円前後の価格でスーパーなどに出回っている。

 升に入れた豆とともに神棚に飾る習わしは、同市の旧市街地などで根強く残っている。升の大きさはさまざまで、大きな一升升を使う家もあるという。

 同市四谷町のママーストアーおばまショッピングセンター店では今年も、老舗から仕入れた「福小判」(1袋85グラム入り)を12月下旬から販売している。節分コーナーの一角には、豆菓子とともに小判菓子がずらり。同社の市内3店舗で1シーズン当たり数千個が売れるらしく、担当者は「内容やデザイン、価格もほとんど変わらず、需要の浮き沈みがない」と話しながら、商品の補充に追われていた。

 海産物加工会社の「田中平助商店」(同市)でも、事務室内の神棚に小判菓子を供えた。自宅の神棚にも飾るという71歳の女性は「難しい由来は分からんけど、毎年1月中旬には必ず小判菓子を買っておいて、こうやってお供えするんです」と教えてくれた。
 

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