今春の福井県知事選への出馬を表明している前副知事の杉本達治氏(右)、現職の西川一誠氏(左)

 今春の福井県知事選を巡り、前副知事の杉本達治氏(56)の若狭町後援会が1月26日に発足し、会長に森下裕町長が就いた。市町単位で杉本氏の後援会ができたのは初めてで、今後も順次設ける予定という。これに対し5選を目指す現職の西川一誠氏(74)は、後援会連合会が坂井市内で再開させた今年初の県政報告会でマイクを握り「引き続き全身全霊で取り組む」と決意を述べた。3月21日の告示まで2カ月を切り、両氏の攻防が過熱した。

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 杉本氏の若狭町後援会設立総会は町歴史文化館で開かれ、約70人が参加した。森下町長はあいさつで「若い発想で政策に新たな風を吹かせてほしいとの思いから後押しする。絆の輪をつなぎ、後援会を広げていきたい」と意欲を語った。この後に開かれた集会には杉本氏が駆け付け、「新しい風を吹き込めるよう全力を挙げる」と訴えた。森下町長や杉本氏らは、ガンバロー三唱をするなどして気勢を上げた。

 森下町長はこれまで、西川氏の若狭町後援会長を務めていた。会合後、福井新聞の取材に対し「4日に辞めさせていただいた。西川氏の4期15年余りの実績は認めるが、杉本氏が主張している現場を大切にするという意識が、これからの行政には必要不可欠だと思う」と語った。

 杉本氏は、福井市と鯖江市でも支援者が開いたシンポジウムに参加し政策を訴えた。

 一方、坂井市のJA花咲ふくい本店では西川氏の後援会連合会による県政報告会が開かれ、主催者発表で約800人が参加した。坂井市後援会長の坂本憲男市長をはじめ、西畑知佐代県議、東角操元県議らが来賓あいさつし、元衆院議員の若泉征三氏のほか、坂井市議の一部が来賓として紹介された。

 坂井市内での開催は順延となっていただけに、西川氏は「大勢の皆さまにお越しいただき感激した。いろんな政治課題の目的を必ず達成できると強く感じた。この力をいただいたことが最大の収穫です」と感情をあらわにした。

 杉本氏と自民党県連をけん制する発言もあった。「空に黒い雲が出てきて、何か生臭い、ふわっとした風なのか、きなくさい風はどうなのか」「特定の人がものを決め、それをみんなに押しつける政治は民主的ではない。民主的な明るい政治をしなければならない」と力説した。

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