模型の前でコンセプトを語る小堀哲夫氏(中央)=1月22日、福井県あわら市の芦原温泉旅館会館

 2018年5月に全焼した福井県あわら市温泉4丁目の老舗旅館「べにや」は1月22日、同市の芦原温泉旅館会館で再建に向けた最終第4回のワークショップを開いた。従業員らの意見を踏まえ、設計を担当する建築家は「あわら、福井の宝になるような旅館にしたい」と語った。

 建築家は、日本建築学会賞と日本建築大賞を史上初めてダブル受賞した小堀哲夫氏。同氏は日華化学の新研究開発拠点も手掛けている。従業員や関係者によるワークショップは昨年8月に始まり、同氏も従業員の思いやアイデアを直接聞こうと参加していた。

 この日は約35人が参加した。新たなべにやをイメージした模型を示した小堀氏は「日本人、福井人の心を表現した空間にしたい。日本で一番旅館らしさを感じられる旅館にしたい」と語り、温泉や庭にこだわった客室案も披露した。

 奥村隆司社長は「新たな年になり、無事ワークショップも終えることができた。大きな一歩を踏み出すことができる」と話した。今後、設計に入る。今夏の着工、来夏の完成を目指す。

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