大学入試センター試験の会場に向かう受験生ら=1月19日午前、東京・本郷の東京大学

 2019年度国公立大学受験は大学入試センター試験が終わり、1月28日から2次試験の出願受け付けが始まる。大手予備校の河合塾の分析によると、2019年の受験生はここ数年と同様に文系人気が高い状況が続いている。新卒採用が活発で、仕事に就くための技能や資格に直結した理系学部にこだわらない生徒が多いという。私立大学では、難関校を避け、中堅校を志望する受験生が増えている。

⇨東京大学、京都大学の志望動向、理系で減少

⇨大阪大学、神戸大学の志望は文系が人気

 河合塾が18年秋に実施し、約31万人が参加した全国模試を分析したところ、国公立大学の学部系統別の志望動向では、社会・国際が前年比2%増、法・政治が1%増で、文・人文や経済・経営・商は1%減となった。文系の志望者はここ数年増加しており、今年も高止まりしそうだ。

 理系では、農学部が5%減、生活科学が6%減となるなど落ち込んだ。教育学部(6%減)や医学部(7%減)など、資格取得に直結する学部は、文理にかかわらず志望者が減っている。

 一方、私立大学は、文部科学省が定員超過に対するペナルティーを強化したことを受け、各大学が合格者数を絞り込んでいる。早稲田大学や慶応大学、MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政の各大学)、関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)などは難化への懸念から18年秋時点で、前年より1割程度志望者が減った。

 河合塾教育情報部の岩瀬香織チーフは「成績が良くても無理せずに中堅校を目指す『安全志向』が高まっているが、逆に中堅校が難化する可能性が出てきている」と指摘した。

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