熟練の技術で手作りされる「越前菅笠」=1月23日、福井県福井市清水杉谷町

 福井県の郷土工芸品に指定されている福井市清水東地区の特産「越前菅笠(すげがさ)」の製作がピークを迎え、作り手たちは熟練の技術で伝統の笠を仕上げている。

 菅笠は風通しが良く、農作業中の日よけや雨よけとしてよく使われる。かつては農閑期の収入源として多くの家庭で作られていたが、担い手が年々減少し、現在は同地区に10人ほどの作り手がいるのみだという。

 同市の横山みち代さん(78)は20年ほど前から本格的に菅笠作りを始め、趣味や家事の合間に1日1個のペースで製作。1月23日の作業では、長めの針を器用に扱い、竹でできた笠骨(かさほね)にスゲを丁寧に編み込んでいった。1週間ほど天日干しし完成する。

 製作は3月中旬ごろまで続き、地区全体で200個ほど作る。横山さんは「苦労して本当に納得のいくものができたときはとてもうれしい」と笑顔で話した。

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