1日100円貯金を5千回達成し、清水良憲局長(左)から認定証を受け取った山本實さん=1月22日、福井県小浜市の口名田郵便局

 福井県小浜市の口名田郵便局が独自に実施している1日100円ずつ貯金する「桃の実貯金」で、同市の山本實さん(93)が1月22日、通算5千回を達成した。約20年間、平日はほぼ毎日窓口に通い続けてきた山本さんは「足が動くうちは続けていきたい」と笑顔を見せた。

 桃の実貯金は、地域のお年寄りが郵便局に訪れ健康維持の一助にしてもらおうと、同郵便局が新築された1998年4月にスタート。100円を貯金するごとに局員が台紙にスタンプを押していく。

 1925(大正14)年生まれの山本さんは「貯金目的というより健康のため」と開始当初から会員となり、自宅から片道約500メートルの道のりを、徒歩や電動自転車でほぼ毎日訪れている。その間、けがをしたり、介護していた妻が亡くなったりしたものの、約20年間積み重ねてきた“日課”が節目を迎えた。

 この日は午前10時ごろに窓口を訪れて100円を貯金し、清水良憲局長(33)から5千回達成の認定証を受け取った。ロビーで仲間たちと談笑するのも楽しみの一つとなっているという山本さんは「雨や雪の日は大変やけど、毎日通っているおかげで趣味のゲートボールも楽しめる」と照れくさそうに話していた。現在は山本さんを最年長に、60歳以上の42人が桃の実貯金を続けており、4700回を突破した人もいるという。

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