大学入試センター試験の会場に向かう受験生ら=1月19日、東京・本郷の東京大学

 現行の大学入試センター試験は2年後の2021年1月から「大学入学共通テスト」に切り替わる。新学習指導要領が重視する思考力や判断力、表現力を問う観点から、国語と数学で新たに記述式を出題。英語では「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測る民間検定試験の導入も始まる。2019年度大学入試センター試験では、共通テストを意識した出題が見られるとの指摘もあった。

⇨センター試験、各科目の予想平均点

 大手予備校河合塾の問題分析では、センター試験の理科1「生物基礎」で、大問3問それぞれに考察問題があったことに着目。そのうちの一つ、第1問の問3は「これまでのセンター試験で出題されたことのない『仮説を検証するために必要な実験を選ぶ問題』で、大学入学共通テストを意識した出題」としている。

 第2問の問2、第3問の問5も「これまでのセンター試験であまり出題されたことのない」(河合塾)と指摘している。

 共通テストの問題作成や実施は、大学入試センターが引き続き担当。初めて受験する世代は現在の高校1年で、浪人生も同じテストを受ける。「国語」「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・A」では記述式を各3問程度出題する。

 英語は実施形式が大きく変わる。20~23年度まで、英語はセンターが作成した従来型の2技能試験と、センターが認定した7団体8種類の民間試験が併存する。民間試験の場合、現役生は受験年度の4~12月の成績を利用。センターが全受験生に共通IDを発行し、各大学と成績を共有する。

 2技能試験と民間試験をどう活用するかは各大学で選べるが、国立大学協会は両方を課すことを基本方針とした。しかし、居住地や経済的事情で受験機会に差が出かねないなどとして、東大や京大など有力国立大の一部が民間試験の利用を必須としない方針を相次いで表明した。

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