稀勢の里関の写真を手に思いを話す児童=1月16日、福井県坂井市大関小

 大相撲の稀勢の里関が現役引退を表明した1月16日、福井県内の関係者からは、唯一の日本出身横綱を惜しむ声が上がった。校名にちなんで大関時代から応援してきた坂井市大関小の児童は、故障に苦しみながらひたむきに戦い抜いた姿をねぎらい、今後の親方としての活躍を期待した。

 同校は、綱とりがかかった2016年7月の名古屋場所前から稀勢の里関の応援を始めた。これまでに寄せ書きやコメを贈り、返礼品の写真や色紙は、“宝”として職員玄関などに飾られている。等身大パネルも置かれている。

 5年生のクラスでは1月16日午前、担任の渡邉健一教諭が児童に引退のニュースを報告すると、「えーっ」という驚きの声が上がった。給食時は、2回目の優勝を果たした17年3月の春場所千秋楽の優勝決定戦の映像を紹介。当時大関の照ノ富士関を破ったシーンに、どよめきが上がったという。

 熱心なファンで、昨年7月の同県勝山市での夏巡業にも出向いた5年の女子児童は「もっと続けてほしいと思った」。一方で「3日間の相撲を見て、足腰が弱っているのが分かった。今後は親方として日本出身横綱を育ててほしい」と話した。

 6年の男子児童は「引退の予感はあったけど残念。『お疲れさまでした』と声を掛けてあげたい」と話し「ぜひ、大関小に来てほしい」と語った。

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