引退することが決まった大相撲の横綱稀勢の里=1月15日、両国国技館

 大相撲の第72代横綱稀勢の里(32)=本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が大相撲初場所4日目の1月16日、現役を引退することが決まった。師匠の田子ノ浦親方が明らかにした。

 ⇒新横綱場所で全て暗転

 昨年11月の九州場所で横綱として87年ぶりに初日から4連敗(不戦敗を除く)を喫し、横綱審議委員会から初の「激励」を決議された。進退が懸かった今場所も初日から3連敗と不振で、昨年9月の秋場所千秋楽から不戦敗を除いて8連敗。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降では貴乃花を抜いて横綱の単独ワースト記録となった。横綱在位12場所は昭和以降10番目の短さ。日本出身の最高位が不在となる。

 2002年春場所初土俵。馬力を生かした攻めを武器に、貴乃花に次いで史上2番目に若い17歳9カ月で新十両に昇進するなど、スピード出世を果たした。その後は足踏みし、11年九州場所後に大関昇進。17年初場所で初優勝し、日本出身で19年ぶりの新横綱となった。

 続く春場所で左上腕などを痛めながら強行出場し、劇的に2度目の優勝。だが、けがの影響が残って故障が相次ぎ、力強さは戻らなかった。

【略歴】

 稀勢の里寛(きせのさと・ゆたか=本名萩原寛)茨城県牛久市出身、田子ノ浦部屋。02年春場所に鳴戸部屋から初土俵。17歳9カ月の新十両、18歳3カ月の新入幕はともに貴乃花に次ぐ史上2位の若さ。10年九州場所で白鵬の連勝を63で止めた。11年九州場所後に大関昇進。13年12月に部屋の名称変更。17年初場所後に第72代横綱に昇進。同年春場所で22年ぶりの新横綱優勝。優勝2回。殊勲賞5回、敢闘賞3回、技能賞1回。得意は左四つ、寄り、突き、押し。188センチ、177キロ。32歳。
 

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