3年半伸ばした髪を切る下條さん(左)と岩田さん=1月10日、福井県福井市の「hair ratio」

 病気や事故で髪を失った子どもにかつら用として髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」活動に役立ててもらおうと、福井県福井市松本公民館長の下條英子さん(60)=同市=が1月10日、3年半かけて伸ばした髪を切り、市内の美容室に託した。

 下條さんは2015年11月に「小さな親切」運動の作文の審査員を務めた時に、ヘアドネーションを取り上げた作品を読んだ。調べるうちに関心が高まり、活動への参加を決めた。

 ヘアドネーションは切る長さが31センチ以上であれば、染めたりパーマをかけたりした髪でも提供できる。髪は大阪府のNPO法人に送られる。

 下條さんの髪の長さはこの日までに約75センチに達した。入浴後の乾燥に苦労したが、今年の正月に日本髪を結う目標を掲げ、規定以上に伸ばしたという。

 髪は活動に参加する同市大願寺2丁目の「hair ratio」でカットした。美容師の岩田由美さんがゴムで長さ約40センチの毛束を作り、最初に下條さんがはさみを入れた。その後、岩田さんが順に切り、計22本の束を提供した。

 岩田さんは「この取り組みがもっと知られて、広がっていってほしい」。下條さんは「根気さえあれば誰でもできる」と力を込めた。

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