ニホンカモシカに食べられ、葉がほとんどなくなった「河内赤かぶら」=2018年12月22日、福井県福井市味見河内町

 福井県自然保護センター(大野市)の國永知裕主査は「ニホンカモシカは特別天然記念物として保護され、数は増えていると考えられる。(エサが)競合するニホンジカも増えており、出没エリアが広がったのではないか」としている。

 大野市の「七間朝市」で河内赤かぶらを販売する唯一の焼き畑栽培農家となった強さんは、山の斜面で収穫するかぶらを「不思議と味もよく、軟らかさも違う。大野の昔からのお客さんもおいしいと言ってくれる」。火入れや草刈り、間引きといった急斜面での重労働にニホンカモシカ対策のネット張りが加わったが、「親がやってきたこと。無理してでも(焼き畑を)やっていく」と力を込めた。

 2シーズン焼き畑栽培を見合わせた西川さんは「元気になったらやらなあかん」と復活を期す。「山のかぶらは、“肌”がきれい。光沢があって赤かぶらしいかぶになる」と焼き畑へのこだわりをのぞかせた。

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