映画「カメラを止めるな!」の一場面。山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影中の一行が、異常な事態に巻き込まれる・・・。散りばめられた伏線が回収されていく爽快な展開に、リピーターが続出した/(c)ENBUゼミナール

 2018年、日本の映画業界の話題をさらった最大の事件といえば「カメラを止めるな!」の大ヒット。低予算の自主映画ながら国内外の数々の映画賞に輝いた通称「カメ止め」のプロデューサーである市橋浩治さんは福井県越前市今立地区の出身です。同年9月初旬、福井県内での初公開のタイミングに合わせ、舞台あいさつのために福井市の映画館を訪れた市橋さんにお話をうかがいました。

【制作秘話】上田監督に「唯一反対したこと」

 何百億円もの制作費を誇る超大作がひしめく中にあって、「カメラを止めるな!」は予算300万円、撮影日数わずか8日間で制作されました。

 しかし2018年6月に東京都内の2館で公開されるやいなや、口コミやネットを中心に爆発的に評判が広がり、その後3カ月を待たずに公開は約230館に拡大。観客動員数は累計で200万人を突破するなど、ロングランが続きました。

 取材当時、市橋さんは社会現象ともいえるその渦中にいましたが「まったく予想していなかった事態で、いまだに気持ちの整理がついていない」といいます。

関連記事