幕内を目指し、稽古に励む舞蹴=埼玉県所沢市の二子山部屋

 三段目まで上がり「予想を上回る出世」を果たした大相撲の舞蹴(二子山部屋)は、自分の戦い方を見つめ直す1年になった。新たに「押し相撲」に取り組み「まずは幕下へ」と上昇を誓う。

 番付を上げ、より強い相手と対戦を重ねるごとに「このままでいいのか」と自分のスタイルに違和感を持つようになった。高校時代までは胸から当たりにいったが「体が小さい自分では通用しない」。

 上京後に手術した膝に不安を抱える。自分の体を理解した上で、頭からぶつかって押し切る相撲に切り替えた。「立ち会いから思いっきり当たって、足を止めず力で土俵の外まで押し出していきたい」

 昨年最後の九州場所では初の負け越しを喫したが「振り返るいい機会になった」と前向きに捉え、今は筋力アップに余念がない。

 昨春、師匠の独立に伴い、藤島部屋から移った。二子山部屋は同世代や中学を卒業したばかりの若者ばかりで、部屋頭として引っ張る立場だ。

 福井出身の力士は現在越ノ龍(藤島部屋)と2人のみ。関取誕生への期待は高まる。「福井の人たちに相撲の面白さを伝えたい」。目の前の一番に全力を注ぐのみだ。

 ■舞蹴修樹(まいける・しゅうき=本名林舞蹴) 福井農林高校卒。2016年高校金沢大会で3位入賞。二子山親方(元大関雅山)からスカウトされ上京。膝の手術を終えて、17年9月に初土俵し現在三段目。日本人の父とフィリピン人の母を持つ。しこ名の「修樹」は父親と高校の恩師の名から取った。身長176センチ、体重139キロ。福井県福井市出身。20歳。

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