競技かるた名人位決定戦で惜敗し、悔しそうな表情を見せる川崎文義前名人=1月5日、滋賀県大津市の近江神宮勧学館

 競技かるたの日本一を決める第65期名人位決定戦は1月5日、滋賀県大津市の近江神宮勧学館で行われた。4連覇を狙った福井渚会の川崎文義名人(30)=福井県越前市=は、昨年に続き挑戦者となった粂原圭太郎八段(27)=京大かるた会=に2-3で競り負け、2016年に福井県勢として初めて獲得した名人位を失った。

 ⇒【詳しく】川崎名人「僕も進化しないと」

 試合は3戦先勝の5番勝負で行われた。川崎名人は、挑戦者のスピードを生かした攻めに苦しみ、初戦を7枚差で落とした。2回戦は持ち前の攻めがるたで圧勝したが、3回戦は終盤に追いつく粘りを見せたが攻めきれなかった。後がなくなった4回戦は激しい取り合いを制して2-2のタイに持ち込んだものの、最終戦で挑戦者の激しい攻めに屈し11枚差で敗れた。

 前名人となった川崎八段は「完敗です。特に最終戦はなすすべがなかった。(挑戦者が)この1年間僕より努力してきたということ」と悔しさをにじませた。来年再び名人位を目指すかについては明言を避けたが、名人として過ごした3年間を振り返り「感謝しかない。まずは応援してくれた一人一人にその思いを伝えたい」と話した。

 同時に行われた第63期クイーン位決定戦は今回から5番勝負となり、山下恵令クイーン(東京明静会)が、初挑戦の森田真央六段(杉並かるた会)を3-2の逆転で下し初防衛を果たした。

関連記事