指定難病患者の交通費の負担軽減や社会参加を図ろうと、えちぜん鉄道と福井鉄道(ともに福井県)は患者の運賃を半額にする割引サービスを導入した。両社によると全国2例目で、積極的な利用を呼び掛けている。

 厚生労働省が定める331の指定難病の患者で12歳以上が対象。医療費や介護費が軽減される「指定難病特定医療費受給者証」を持つ人だけでなく、基準を満たさず特定医療費の受給が不認定となった患者も利用できる。

 割引を受けるには、乗車券や回数券を購入する際に、受給者証または不認定の通知書の原本を提示する。無人駅から乗車した場合は、運転士やアテンダントに書類を示し料金を支払う。

 患者らから問い合わせがあり、ひたちなか海浜鉄道(茨城県)が先行して7月に導入したこともあって、えちぜん鉄道が福井鉄道に実施を持ち掛けた。9月に中部運輸局から認可され、10月からサービスを始めた。導入後2カ月で両社合わせて延べ約60人が利用した。

 県健康増進課によると、受給者証を持つ県内の指定難病患者は5561人(11月末現在)いる。両社は既に障害者手帳の提示による割引サービスを行っているが、担当者は「手帳を持っていない指定難病患者にも割引対象を広げ、通院や買い物といった移動を手助けしたい。医療機関などに働きかけ、利用を浸透させたい」としている。

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