AIによる交通障害自動検知システムを運用する福井河川国道事務所の職員ら=12月27日、福井県福井市の福井河川国道事務所

 今年2月の記録的大雪で国道8号の福井・石川県境を中心に最大約1500台が立ち往生した教訓を踏まえ、国土交通省福井河川国道事務所は12月27日、人工知能(AI)を活用し国道8号で交通障害の予兆を早期に自動検知するシステムを同事務所で報道機関に公開した。沿道の監視カメラ映像をAIで解析し、異常を検知した場合にアラームで知らせる仕組み。18日から全国に先駆けて試行、2019年度から本格運用する。

 カメラは坂井市丸岡町羽崎―石川県境と越前市塚原―敦賀市岡山の除雪優先区間に計59台設置されている。試行で過去に立ち往生が発生した場所に近いカメラを両区間でそれぞれ6台と4台選び、AIを導入した。

 今年2月の大雪時の映像のほか、曜日、時間、天候別の交通量と走行速度のデータを蓄積。直近10分間の交通量や走行速度が、似た条件の時に比べて急激に低下している場合に交通障害の予兆とみなして警告を出す。その状態がさらに10分以上継続し、停止車両も発生した場合は警報を出す。

 これまでは、同事務所が管轄する4路線のカメラ計157台を職員が24時間交代でチェックしていた。説明に当たった職員は「予兆が把握できれば、スタック車両を迅速に移動させたり、除雪車両をより早く現場に到着させたりできる」と話した。

 同事務所は試行結果を検証し、19年度以降に除雪優先区間の全カメラへのAI導入や別路線への拡大を検討する。

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