受験勉強は丸暗記しか記憶にない

結局、テストのための勉強、試験のための暗記を夢中になって頑張ったのは、中学2年生の時、部屋にテレビをおいてもらうために親に「再び学年1位」を交換条件にした時が最後でした。無事にテレビを部屋に置くことができて、それからの人生、テストのための勉強(暗記)に精を出したことは、一度もありませんでした。いや、あとは、車の運転免許試験を受けた時だけです。

現在僕は、大学の先生もやって、偉そうに講義をしたり、本を書いたりもしています。すると、中高生の頃を知る人たちからは、「あれからまた、すごい勉強頑張ったんだね」なんて言われます。丸暗記して学年1位に喜んでいた頃のことを言っているのであれば、答えはNOです。そんな勉強は、あれから今日まで、運転免許取得の時を除き、一度もやっていません。もちろん、そのことで、突破できないこともたくさんあったし、挫折もしました。その一方で、学ぶことの楽しさや喜びを純粋に探求すれば、どんどん道が広がるという学問の世界がありました。覚えていないなら、本を読んで、ネットを調べて、詳しい人に聞けばいい。そして「思い出す」のではなく、自分の頭で考える。考えがまとまっていないのなら、とりあえずしゃべってみる。そして、まとまるまで悩んでみる。僕はそうやって、大学の教員・研究者という仕事にもありつきました。

ゆるパブリックで活動していると、いわいる福井での高校受験の勝ち組の若者にもたくさん出会います。聞けば、みんな社会のテストはいつもほとんど満点だったようです。なのに、政治の仕組みや歴史のことなど、ちょっと突っ込んだ話題になると「??」になってしまうんです。まさか、衆議院と参議院の違いがわからなかったり、太平洋戦争時の同盟国がどこだったか知らなかったりするんです。「社会のテストはいつも満点だったんでしょ?」と聞くと、何食わぬ顔で「それはテスト前に暗記してたからですよ」と笑っていました。県外から移住してきた友達は、「これが高いと言われている福井の学力の実態だとしたら驚き!」だとあんぐりしていました。

学ぶことは楽しいし、物事を知り、考え、それを深めていくことは人間の素晴らしい営みだと思います。そして、その土台をつくるために、ある程度の画一化されたプログラムを脳内にインストールすることは必要だと思います。だけど、テストのための暗記、受験のための勉強が行き過ぎて、それそのものが面白くなくなってしまっては意味がない、本末転倒だと思うのですが、みなさん、いかがでしょうか?

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 一般公募の参加者と一般社団法人「ゆるパブリック(ゆるパブ)」のメンバーがゆるくおしゃべりを楽しむ「第4回ゆるパブ・オフ会」は2019年1月21日(午後7時~同9時)、福井県鯖江市中野町の鯖江市環境教育支援センター(エコネットさばえ)で開かれます。今回のテーマは「福井の受験」。参加無料です。みなさんも受験の体験談やいいたいことを語ってみませんか。

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