声援に応え手を振る柴田勝家役の福沢達哉さん(左)とお市の方役の新谷万智子さん=2018年4月14日に行われた「越前時代行列」

 福井県福井市で来春開かれる「第34回ふくい桜まつり」の実行委員会は12月27日、市役所で初会合を開き、メインイベント「越前時代行列」を休止することを決めた。2月の記録的大雪の影響で財政難に陥った市の負担金が減額されたことが要因。第1回から開催されているイベントだけに、まつり全体の集客力低下を懸念する声も出ている。再開時期の見通しはなく、恒久的に廃止される可能性もある。

⇒消える「まつりの顔」誘客に不安

 時代行例の中止は、東日本大震災発生直後の2011年4月に自粛して以来2回目。

 市は2017年度決算で実質収支が赤字に転落し、夏には各種事業への補助金を削減する方針を明らかにしていた。前回の桜まつりの全体予算は約5900万円。市はこのうち5千万円を負担していたが、今回は3850万円に減らした。時代行列の経費は全体予算の半分を占め、前回は約2700万円だった。

 会合後、実行委をつくる市や福井商工会議所は報道陣に対し、時代行列は柴田勝家やお市の方の配役のほか、天候によっても集客が左右されると説明。マンネリ化の声もある中、新幹線開業を控え県外や海外からの誘客の在り方を含め、時代行列の継続の是非などについて検討する考えを示した。

 時代行列は、俳優やタレントが扮する勝家役とお市の方役を中心に、市民による武者隊や着物姿の姫隊が、市街地から桜並木のある足羽河原まで練り歩く。昨年は趣向を変えて、勝家役にスポーツ選手、お市役にミスコンテスト出場者を採用したが、桜の散りが早く悪天候も重なり、来場者は約7万人(主催者発表)に半減した。

 来春の桜まつりでは、前回から力を入れている桜をテーマにしたライトアップ事業を強化する方針。「ライトアップで映し出される、圧倒的に『美しい桜』のまつり」をコンセプトに、3月30日から4月14日まで16日間開催する。

関連記事