盗撮常習者の特徴

 斉藤さんによると、再犯防止に向けた治療を始めた常習者の大半は、逮捕や裁判がきっかけだったという。初診までの平均期間は7・2年で、全体の3割は盗撮を始めてから10年以上たって受診していた。また、66%がスマートフォンで盗撮し、そのうちの9割は「無音アプリ」を使用していた。スマホの普及で、盗撮を始める年代の低年齢化も進んでいるようだ。

 「気付かれないように相手の日記を盗み見る行為」。斉藤さんは盗撮をこうたとえる。「お前は私のことを知らないけれど、私はお前のことを全部知っているんだ」という優越感。動画や画像を保存することで支配欲が満たされ、盗撮を繰り返すようになる-という心理状態を説明する。非接触型の性犯罪のため「傷つけていない」「触れてないから大したことはしていない」と加害者意識が乏しい特徴もみられると話す。

 「再犯防止には早期治療、早期発見が重要。捕まったときが治療につなげる機会」とする一方、常習者の場合は刑罰や監視だけで再犯を抑えるのは限界があるとも考える。罰金刑や執行猶予付きの有罪判決の場合は、治療や教育も受けられるような制度が必要と話した。

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