◆獅子ゆず

 ‘獅子ゆずがほしいんだって!’いずみ保育園の給食を担当している人たちが獅子ゆずを欲しいということを娘から聞いて、早速いくつかの獅子ゆずを他にほしい人があればと少し多めに保育園に届けました。

 あまり大きくない木に正確に数えたことはないのですが、毎年50個余りのあの大きな実を付けるのです。その獅子ゆずも、少しずつほしい人が広がり、今年は、保育園の給食担当の職員にまで広がったようです。給食に関わる職員の人たちへと大根の葉のふりかけを添えて届けました。

 30年も以前の、かつてアトピーの園児に対する園の給食の在りように対して、私の思いに真摯に向き合い、共に学び、今日まで実践してもらってきている同志的職員の人たちです。

 私が園を離れて、これまで保育園とのかかわりを持つことはほとんどありませんでした。それ故にそうした職員からの要望は何よりうれしいことでした。後日、大根の葉のふりかけの作り方について保育園でも実践しているようですが、さらにその味付けについて確かめの詳しい問い合わせがありました。白ゴマ油でいためて、しらす、ヒジキ、半ずりの白ごま、手作りの梅干しのちそを干したゆかりなども加え、醤油味で味付けしたことを知らせておきました。

 近所で畑をされる方に今年もたくさんの本柚子をいただきました。その方は柚子茶にして飲まれるということです。柚子茶と言われるのでその作り方をお聞きすると、ゆずの表皮のみとその果汁を氷砂糖で漬け込んで置くとかなりの長い間保存も効き、飲みたい時に熱いお湯を注いで飲まれるとのことでした。

 それをお聞きして、これまでは、ママレードとして、熱を加えて作ってきていた獅子ゆずを、熱を加えないで、その生の表皮のみを細く千切りにして果実を袋から出して加え、蜂蜜に漬けてみました。いただいた本柚子も同様に蜂蜜で漬けてみました。

 本柚子は2日目ぐらいからはすぐに蜂蜜となじんで柔らかくなり、その味は濃くとてもおいしいものでした。獅子ゆずの方は、たまたま手元にあったアカシヤの蜂蜜で漬けましたが、本ゆずのように、蜂蜜となじんで溶け込むにはそうすぐにはいかないようで少々時間がかかりそうです。しかし、アカシヤの蜂蜜を使ったこともあったからでしょうか、その味や香りは、本ゆずのように濃厚ではないのですが、とてもやさしく、えもいえぬ上品で心地よいものです。畑でどこからか漂ってきたやさしく、上品な香りに思わず引きつけられた獅子ゆずの花の香りでしたが、実の香りは、その花の香りとは少し異なっているようにもおもわれます。

 獅子ゆずを柚子茶にするにはよほど砂糖か蜂蜜を多く入れなければならないように思われます。甘みを沢山入れての柚子茶としてではなく、健康的にも胃腸によいという柚子の薬効をいただきたいという好みもあって、たまに食べるトーストしたパンに何も塗らず、たっぷりとその獅子ゆずのママレードをのせていただくのが好きです。

 好みによってバターやオリーブオイル、えごまオイルの類を塗った上にママレードや蜂蜜漬けをのせていただくのも良いように思います。ゆずの蜂蜜漬けを作っていてふと思いが柚子や蜂蜜の存在に到りました。

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