3年ぶりの夏の甲子園出場を決め喜ぶ敦賀気比の選手=2018年7月25日、福井県福井市の福井県営球場

 全国高校野球選手権大会が第100回の節目を数えた2018年。福井県の高校野球も数々の名勝負が生まれ、その歴史に刻まれた。注目を集めた試合を振り返る。

 最も注目を集めたのは夏の福井大会で1980年以来38年ぶりの嶺南勢決勝となった、若狭―敦賀気比の試合。両チーム無得点で迎えた四回裏、若狭をアクシデントが襲った。打球が若狭の投手須賀原龍弥の口元を直撃。試合は約5分中断され、須賀原はけがで降板となった。

 突然の投手交代を余儀なくされた若狭は急きょマウンドに上がった高橋諒が窮地を切り抜けた。3番手の小堂莉玖も踏ん張り、九回の同点劇へつないだが、地力に勝る敦賀気比の壁は厚かった。

⇒敦賀気比が若狭破り甲子園切符

 次に注目を集めたのは同大会準決勝の敦賀気比―敦賀の一戦。敦賀気比打線が序盤から強打を発揮し、二回に一挙9点、三回も攻撃の手を緩めず打者一巡の攻撃で7点を追加し17―3で勝利。敦賀気比が誇る圧倒的な破壊力を示した一戦だった。

⇒敦賀気比が敦賀に大勝、若狭と決勝

 春の福井県大会準々決勝の敦賀気比―坂井、秋季北信越出場を懸けた啓新―若狭の3位決定戦も今年注目を集めた試合だった。

⇒坂井が着実加点、敦賀気比を下す

⇒啓新が延長で若狭下し北信越切符

 県立勢の躍進が目立った2017年の県内高校野球から一転、18年は夏の甲子園に敦賀気比が出場、秋季県大会は福井工大福井が優勝した。県勢3校が出場した秋季北信越大会は県大会3位の啓新が、星稜(石川県)と延長再試合の激闘を繰り広げ準優勝を飾り、センバツで初の甲子園出場に大きく前進している。

 福井県勢の甲子園での上位進出は15年センバツで敦賀気比が優勝して以来、遠ざかっている。県内の高校野球のレベルが一層向上し、また全国で勝ち進む姿を期待したい。

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