自らのがん治療について講演した岸田さん=12月24日、福井県福井市の福井県済生会病院

 子どもらを対象としたセミナー「“がん”って、なに?」(福井新聞社共催)は12月24日、福井県福井市の福井県済生会病院で開かれた。NPO法人がんノート代表理事で、若年性がんになった岸田徹さん(31)=東京=が講演し「最後に助けてくれるのは人。仲が良い人、応援してくれる人を大事にして」と訴えた。

 同病院は毎年、がんの診療や患者支援をテーマにした市民公開講座を実施。昨年からは子ども、その保護者を対象としたセミナーを開いている。今回は小中高校生、大学生ら約120人が参加した。

 がん保険のテレビコマーシャルにも出演している岸田さんは、入社2年目の25歳のときにがんと診断された。医師からは「全身がん」と宣告され「5年生存率は五分五分」と言われた。岸田さんは「当時、同世代のがんの情報は全くなかった」と振り返った。

 抗がん剤治療や手術でがんを克服。現在は同世代のがん患者をインタビューし、動画配信している。がん患者の5年生存率は6割を超えるというデータを紹介した上で「経験者ならではの情報発信で、ネガティブながんのイメージを変えていきたい」と述べた。

 同病院の医師の講演もあり、たばこをやめることや生活習慣の改善が、がん予防に重要だとした。

 仁愛大学1年生の学生(19)は「がんの知識を持つことは大事だと思った。大切な人にどう寄り添うかということも考えさせられた」と話していた。

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