子どもをあやしながら傍聴する母親ら=12月3日、福井市議会議場

 福井新聞社と福井の母親でつくる子育てグループ「ふくまむ」は12月3日、福井市議会を傍聴する機会を持った。なじみのない議場に直接足を踏み入れることで、市民生活に重要な役割を果たす議会の雰囲気を感じて当事者意識を高めてもらおうと企画。ただ、福井市議会は規則で18歳未満は傍聴できず、子連れでは入れないというネックが…。今回は特別に許可してもらったが、福井県内の議会の状況を調べると、年齢制限を設けていないのは3市議会のみだった。

◆開かれた議会へ

 2015年の共同通信の調べでは、全都道府県議会の半数近い21議会が「議事妨害の疑いがある」などと乳幼児の立ち入りを原則禁じていた。一方で少子化対策が大きな政治課題となる中、子育て世代に関心を持ってもらう「開かれた議会」の取り組みとして、年齢制限の撤廃、親子で議会を見られる専用モニター室や無料託児サービスの導入などが全国で広がっている。「議会は幅広い年代に来てもらえるようにはからうべき」とする識者の声もある。

 福井新聞社が今回行った調査では、県と17市町の議会で年齢制限がないのは坂井、越前、小浜の3市議会。越前市議会は今年4月に「時代にそぐわない部分がある」と規則を見直し、制限を撤廃した。小浜市議会では3月、乳幼児を連れた母親が傍聴した。

 ほかは「児童及び乳幼児は傍聴席に入ることができない」などと規定。ただ、「児童」が指す年齢の解釈はばらばらで、県議会などは小学生、福井市議会などは18歳未満としている。関連施設の整備については、県議会は傍聴席付近に授乳室やおむつ替えスペースを設けている。今後、親子専用のモニター室の設置を検討したいとする議会もあった。

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