デジタルサイネージ(電子看板)に表示された福井銀行グループが推進するSDGsの体系図=12月19日、福井県福井市の福銀センタービル

 福井銀行(本店福井県福井市、林正博頭取)は12月19日、国連が提唱する持続可能な開発目標「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」をグループの経営戦略の軸に組み込み、地域の課題解決と経済成長を支援することを目的に「SDGs宣言」したと発表した。

 SDGsの達成目標は、産業育成や雇用促進など金融機関が取り組むテーマと親和性が高い。企業理念「地域産業の育成・発展と地域に暮らす人々の豊かな生活の実現」に基づき策定した▽働く場所・人を増やす▽コンサルティング機能の強化▽選択と集中▽人づくり革命―を掲げる中期経営計画とSDGsをひも付け、「産業と技術革新の基盤をつくろう」「働きがいも経済成長も」など4つの目標を重点項目として推進する。

 具体的には顧客や自治体と対話を重ね、地域社会や企業の課題解決をはじめ、個人の資産形成をサポート。コンサル機能を発揮し、経営改善や創業、事業承継、まちづくり支援も強化する。これらの取り組みを深化させて地域経済の成長を下支えする構えで、収益基盤の顧客を増やして業績向上につなげる。業務効率化や働き方改革も推進する。

 全国的にはSDGsに貢献する事業を対象に、融資金利を優遇する商品を打ち出す地銀もある。具体策はこれからだが、福井銀もSDGsに積極的な企業向けの金融サービスを検討する。

 福井銀は本業や地域貢献活動に関連し、ペーパーレスのウェブ口座や森づくり活動、JR福井駅西口再開発、産業振興に関する自治体との連携などを展開している。これらの取り組みをSDGsの17項目に当てはめ、ホームページで紹介する。全営業店に設置するデジタルサイネージ(電子看板)でもSDGs宣言の概要を発信する。

 来春からは行員一人一人がSDGsを宣言し、具体的な目標を掲げて実行に移す。地銀として率先して取り組むことで県内にSDGsを普及させたい考えだ。

 ■SDGs 「Sustainable Development Goals」の略。国際社会が持続可能な発展のために2030年までに達成すべき目標として、国連が15年に採択した。貧困や飢餓の撲滅、教育の確保のほか、まちづくり、経済成長・雇用、技術革新など17項目の「ゴール(目標)」と、達成手段を示した169項目の「ターゲット」で構成する。政府は推進本部を設置し、自治体のSDGs推進を支援。企業もSDGsの達成につながる製品やサービスの提供でビジネス機会が広がることから、取り組みを加速させている。

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