第11代「週刊少年ジャンプ」編集長の中野博之さん(福井県越前市生まれ)

 部数日本一を誇る雑誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)は今年2018年に創刊50周年を迎えました。現在、第11代編集長を務めるのは福井県越前市出身の中野博之さんです。世界に誇る日本の漫画文化発信の最前線といえる少年ジャンプ編集部にお邪魔して、お話をうかがいました。

 ⇒ジャンプ編集長に聞く「ヒットの条件」

 週刊少年ジャンプといえば、1968年7月の創刊以来、日本の漫画文化を強力にけん引し続けてきたトップランナーです。

 中野さんが編集長に就任したのは、50周年という歴史的な節目を前にした2017年6月のこと。現在は、編集部スタッフを束ねる通常業務に加え、記念イベントやさまざまな企業とのコラボ企画、メディア取材への対応など多忙な日々を過ごしています。

 「就任後よく『これからの編集方針は?』なんていう質問をされるのですが、たとえ編集長であってもジャンプの中身を好き勝手には変えられない。昔も今も、それを決められるのは読者の声だけなんです」と中野さん。「ジャンプ方式」と呼ばれる読者アンケート至上主義では、現在も毎週1万通以上届くはがきでの人気投票の結果が、誌面への作品の掲載順に反映されるだけでなく、連載の継続やストーリー展開の方向性にまで大きく影響するといいます。このシビアな競争原理こそが、世界中で長く愛され続ける名作漫画の数々を生み出してきたのです。

 中野さんは、幼少期からジャンプ漫画にどっぷりとハマって育ちました。「中学生の頃、近所の本屋さんで誰かが買ってきたジャンプを、部活が始まる前にみんなで回し読みしたのを覚えています。毎号毎号ストーリーの展開が気になって、翌週が待ち切れないほどでしたね。まさか自分がそれを作る側になるとは思っていなかったですが」と微笑みます。集英社に入社して以来、一貫して漫画編集の現場に携わり、編集者としては「NARUTO」「トリコ」「BLEACH」などの人気作を担当してきました。

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