県会自民党の斉藤新緑会長

 福井県議会の最大会派県会自民党(25人)の県議15人でつくる「西川県政と共に歩む会」は12月17日、先の予算決算特別委員会で会派の総括質問をした斉藤新緑会長が、来春知事選で5選を目指す現職の西川一誠氏(73)に出馬辞退を促し、辞世の句を詠み上げたことについて対応を協議した。複数の関係者によると「会派に知事選の話を持ち込まないとの約束を会長自らが破った責任は極めて重い」との認識で一致したという。18日の会派総会はこの問題が取り上げられるとみられ、斉藤氏の対応次第では会派分裂につながる可能性もある。

 ⇒「散りぬべき…」出馬断念促す

 斉藤氏は14日の予算決算特別委で、西川氏に対し「お辞めになったらいいのに、という声も聞く。自ら断念すべきだ」と述べ、明智光秀の娘細川ガラシャの辞世の句とされる「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」を詠み上げた。

 12月定例県議会開会前の11月20日の県会自民党総会で西川県政と共に歩む会は、前副知事の杉本達治氏(56)擁立を会派に諮ることなく主導した斉藤氏に対し、「会派を混乱させた」として会長辞任を要求した。斉藤氏は「言動がご迷惑をお掛けしたのなら、真摯に受け止め、深く反省し、おわび申し上げたい」と謝罪し、続投することになった。しかも「会派に知事選の話は持ち込まない」と合意していただけに、14日の予算決算特別委では斉藤氏の発言に騒然とした雰囲気となった。

 西川県政と共に歩む会の山岸猛夫会長は17日の会合後、記者団に「これからも15人が中心となり、一致団結して行動することを確認した」と述べるにとどめた。しかし複数の関係者は、18日の予算決算特別委理事会で斉藤氏の出馬辞退発言について議事録への記載方法が検討されることを踏まえ、「会派がどうなるかは斉藤氏の対応次第だ」と会派分裂に含みを持たせた。

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