マガモ(小嶋さん提供)

 突然、「ピヒョー」という鳴き声が響く。背中の羽がフワフワとしている鳥が見えた。カイツブリというそうだ。まん丸の体がチャーミングだ。

 静かに観察していると、警戒心を解いた鳥たちが徐々に近づいてきてくれた。カルガモの群れがゆったりと泳ぎ、オオバンという鳥が水浴びをしている。水草の近くでアオサギは直立不動。運がよければオオハクチョウにも会える。

 湖畔にたたずむカルガモ

 この日見ることができたのは約10種の鳥たち。邪魔さえしなければ、美しく、愛らしい姿をじっくりと見せてくれる。夢中になっていると時間があっという間に過ぎていた。

 観察を終え、小嶋さんに話を聞いた。野鳥観察を始めたのは30歳の頃で、教員をしていた小嶋さんが気山小の「野鳥クラブ」の担当になったのがきっかけだったという。定年退職後は観察会で講師も務める。「美しいものを見ることは、人生の豊かさにつながる。そのお手伝いができるのが今の楽しみです」

 鳥たちとの再会を心に決め、爽やかな気持ちで帰路に就いた。

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