合格を願い五角形の箸に仕上げる元大工の尾崎専一さん=福井県福井市

 本格的な受験シーズンを前に、福井県福井市の元大工、尾崎専一さん(83)が五角と合格をかけた竹製「合格箸」作りに励んでいる。尾崎さんは「短期間に成長する竹の力をもらって、落ち着いて受験に臨んで」と受験生を応援している。

 尾崎さんは15年ほど前から趣味で合格箸作りを始めた。材料は成長力にあやかりモウソウチクを使用。尾崎さんが山で採った竹を、2年間乾燥させてから自宅の仕事場で箸作りに入る。

 かんなを駆使しながら、丁寧に竹を削り作っていく。「限りなく正確な五角(合格)に近づくように」と、一削りするたびに真剣なまなざしで形を確認。仕上げのやすりがけは、ほどよい刺激を感じられる程度に角を残すのがこだわりで「毎日使っていることを実感し、自信につなげてもらえれば」と尾崎さん。丹精込めて作るため、1日に多くても12膳ほどしか作れないという。

 「この箸を毎日使ったおかげで試験場に自信を持って入れた」と書かれたお礼の手紙は「箸作りをしていて一番の大きな財産」だと尾崎さんは笑みをこぼす。

 今年は100膳以上を用意するという。1膳1200円。

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