県庁職員をかたる詐欺の電話が今年、福井県内で33件確認され、今月には県内の80代女性が1千万円以上をだまし取られそうになった。女性は電話の指示に従いショッピングセンター(SC)の現金自動預払機(ATM)で4日かけて現金を引き出したが、金融機関が気付き水際で阻止した。

 県警生活安全企画課によると、女性には県庁職員役の男から11月19日に電話があり「あなたの個人情報が複数の企業に登録されている」と不安をあおってきた。その後、企業役やボランティア団体役の男からの言葉巧みな電話があり、最後は「このままだと刑事事件で逮捕される。お金を払えば逮捕を免れる手続きができる」と現金を要求してきた。

 銀行の窓口に比べ警戒が緩く、複数の金融機関のATMがあるためか、SCのATMコーナーに毎日行くよう指示された。女性はキャッシュカード5枚を使い、1枚当たりの限度額1日50万円を引き出し続けた。4日間で用意した計約1千万円を自宅の金庫で保管していたが、頻繁にATMを利用していることに気付いた金融機関職員が不審に思い女性に連絡。女性は12月7日に消費生活センターに行き、だまし取られる寸前で事態が発覚した。

 県警によると、県庁職員をかたる詐欺電話で、現金の引き出しまでいったケースは初めて。電話が掛かっているのは70代以上の女性宅がほとんどで、県警は注意を呼び掛けている。

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