福井信金の味真野、池田の2支店の現在と2019年4月からの営業日

 福井信用金庫(本店福井県福井市、橋詰國行理事長)は2019年4月から、営業店の平日休業に乗り出す。味真野(同県越前市清水頭町)、池田(同県池田町稲荷)の2支店が対象で、隔日の営業とする。企業間の決済に利用される「当座預金」を扱う店舗での平日休業は全国の信金で初めてで、全国の金融機関でも先駆的な取り組みとなる。少人数での効率的な店舗運営によりコスト削減につなげる。

 味真野支店は月、水、金曜、池田支店は火、木曜に営業する。2支店とも現在、平日の来店者は平均20人程度で、エリア内の事業所数も比較的少ない。

 両支店は、粟田部支店(越前市粟田部町)を母店として一体的に運営する子店の位置付けとなっている。母店を同じくする両支店を交互に営業することで顧客の利便性を保ちつつ、店舗運営のコストを抑え、余剰人員を有効活用する。北陸財務局から11月末に平日休業の承認を受けた。

 両支店の人員は現在、各3人で、平日休業後も営業日は3人体制を維持する。母店には休業店の顧客の事情を把握する職員1人を配置し、問い合わせに応じるなど利便性を損なわないようにする。2支店を3人で運営する体制とし、浮かせた人員は母店エリアでの営業に回したり、人員が不足する他部署に異動させたりといった活用を検討する。

 平日休業日でも現金自動預払機(ATM)は稼働する。店舗外での渉外活動も従来通り行う。

 福井信金は旧武生信金との合併に伴い店舗数は56まで増え、その後49まで削減した。人口減少で店舗運営の採算が厳しさを増す中で、店舗継続の道を探り、顧客への影響が比較的小さいことから平日休業の導入を決めた。

 総合企画部は「店舗撤退は地域経済への打撃が大きく、可能な限り店舗を残す方向性は変わらない」とし、平日休業については「経費削減効果より、人員の有効活用を主眼に置いている。忙しい店舗や部署に職員を配置し、収益改善につなげていく」と話した。今後の平日休業の戦略については「収益性や効率性を総合的に判断し、課題を洗い出した上で検討する」としている。

 金融機関の営業時間を巡っては、2016年の規制緩和により、原則午前9時~午後3時に決まっていた店舗の営業時間が地域の実情に応じて変更できるようになった。福邦銀行(本店福井市)は業務効率化を目的に、17年4月から3支店で1時間の昼休業を導入している。

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