寒風の中、次々と干される大根=12月5日、福井県福井市石橋町

 たくあん用の大根干しが、福井県内各地で行われている。寒風に揺られながらうまみをぎゅっと凝縮、出荷のときを待っている。

 福井市石橋町の農家の男性(57)は5年前から、本格的にたくあん用の品種「宮重」を生産。今年は11月10日から収穫を始めた。長さ30センチほどの大根を水洗いした後、4本をひもで束ね、畑に設置したパイプに掛ける。

 上下3段、幅40メートルに並ぶ大根はすだれのよう。10日ほど風にさらすと、しわができてまっすぐになる。

 「今年は台風でどうなるかと思ったが、砂地の畑は水はけがよく生育は順調」と男性。既に県内のJA直売所や坂井市三国町の道の駅で販売されており、年末までに約1万2千本を出荷する見込み。寒さの中でのひと手間が漬物文化を支えている。

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