「共助の精神で雪に強い集落をつくりたい」と話す酒井区長=12月3日、福井県あわら市の柿原集落センター

 今年2月の記録的な大雪を踏まえ、福井県あわら市柿原区(56世帯)は今冬から、集落内の道路の除雪を住民主導で行うことを決めた。同区は「共助の精神で、雪に強い集落をつくりたい」と意気込んでいる。

 同市の本年度除雪基本計画では、生活道路の出動基準を「積雪が15センチ以上あり、降雪がさらに続く場合」とした。柿原区は「15センチの積雪でも車が立ち往生する可能性がある」として、独自に自主除雪の基準を「10センチの積雪があり、降雪がさらに続く場合」と設定した。12月2日の総会で承認を得た。

 自主防災会の五つの班が7日間ずつのローテーションを組む。担当期間中に出動基準に達した場合、区が約70万円で購入した除雪機で、班のメンバーが午前5時から約2時間作業に当たる。1車線分に当たる1・6メートル幅を確保し、集落の周囲の幹線道に車が出られるようにする。

 今冬を試行期間と位置付け。作業中の事故の対応など課題を洗い出し、より良い運用法を確立していく方針。酒井敏雄区長(69)は「2月の大雪で除雪が大幅に遅れたことを見ても分かる通り、公助には限界がある。除雪を待つより、共助の精神でより早く除雪することが大切」と話している。

関連記事