女子シングルスで優勝した山口茜=駒沢体育館

【バドミントン全日本総合選手権決勝・女子シングルス 山口茜2―1奥原希望】

 世界ランキング2位の山口と同5位の奥原。世界を舞台にしのぎを削るライバル対決を制したのは、最後まで“大人”に徹した山口だった。

 攻めない―。今大会、山口が自身に課したテーマだ。「攻めずに我慢する。最近は気持ちばかり先行していた。長いラリーに持ち込んでも勝てるのか試したかった」

 その徹底した我慢が決勝でも流れを呼び込んだ。第1ゲーム。攻める奥原、守る山口の展開で迎えた中盤。14―14。勝負どころに奥原のギアが上がった。強打、強打。だが、決まらない。山口が冷静に対応すると、最後は空いた右奥にぽとり。ここから3連取で抜けだし、鍵だった最初のゲームをものにした。

 第2ゲーム以降も、2人は対照的だ。ミスショットに悔しさをあらわにする奥原。対する山口の表情は変わらない。「いつもは自分が決めようと、攻め急いで失敗していた。我慢すれば奥原さんも攻めたくなる」。持ち味の粘り、それにスーパーレシーブも連発した。昨年とはひと味違った強さを見せつけて、再び日本一。「結果よりも内容に満足している」と相好を崩した。

 12月12日からは、ツアー成績上位者で争われるワールドツアー・ファイナルが始まる。「挑戦者の気持ちでやりたい」と言うも「だからといって、攻めばっかりにはならない」ときっぱり。目指すは「大人のプレー」。世界最高峰の舞台でどんなプレーを披露するのか、楽しみだ。

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