福井新聞・女性の集い「ささら」の本年度第4回サロンは12月1日、福井県福井市のフェニックス・プラザで開かれた。歌手でエッセイスト、アグネス・チャンさんが「世界の美容法~本当の美しさを求めて~」と題して講演。参加した約1300人の会員に「年にとらわれず笑顔でいることで人は輝く」と話した。
香港生まれのアグネスさんは、1972年に「ひなげしの花」で日本デビュー。80年代以降は、ボランティア活動や国際的な飢餓問題に関わり、98年には日本ユニセフ協会大使に就任した。
幼いころ、暗い性格だったというアグネスさんは「中学生のときに障害者と交流した。美しい命がいっぱいあった。不平不満ばかりの自分に気付かされた」と話した。
他人のために行動すると人は輝くと訴え「思いやりは美しさの始まり。外見の美しさは続かないが心の美しさは永遠に続く」と述べた。
アフリカを訪ねたとき、エイズでやせ細った母親が横たわりながら、娘のために歌ったというエピソードを紹介し「娘への申し訳なさと、死にたくないという思いが伝わってきた。彼女の姿は私の人生で一番美しいと思った」と語った。