福井県後期高齢者医療広域連合(連合長・東村新一福井市長)は11月30日、同県鯖江市内のはり・きゅう、マッサージ施術施設が2015~17年に、施術日数を水増しし療養費計671万4745円を不正に請求し受給していたと発表した。75歳以上の後期高齢者医療制度では療養費の水増し請求が全国的に問題になっているが、福井県内で発覚したのは初めて。

 同連合によると、同施設は不正請求を認めており、既に約300万円を返還。残りについても返還する意向を示しているという。

 国家資格のはり師やきゅう師の施術費などは、患者の自己負担が1~3割で、残りは健康保険から療養費として事業者に支給される。事業者は患者から自己負担分を受け取り、残りの療養費を広域連合に請求する「代理受領」ができる。

 同連合によると、年3回送付する医療費通知を受け取った患者の家族から今年1月、「書かれた施術日数が実際と異なる」と指摘があった。これを受け調査し、同施設の施術日数の水増しが分かった。確認できた不正受給は15年1月~17年12月に施術した患者24人分で、不正があった申請書類は延べ355件に上った。

 同連合は12月1日から5年間、同施設の代理受領を中止する。東村連合長は「不正請求があったことは誠に遺憾であり、厳正に対処してまいります。今後とも、不正請求の防止と把握に努め、療養費支給の適正化に努めてまいります」とのコメントを発表した。

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