作業場で次々と作られる水ようかん=福井県福井市照手3丁目の「えがわ」

 あんこの風味が恋しくなってきた。水ようかん作りが福井県内の菓子店で始まっている。「福井の冬」が、県内外に届けられている。

 1937年創業の「えがわ」(福井市照手3丁目)は、11月から製造を始めた。大釜で寒天を溶かし、小豆あん、黒砂糖、ざらめ糖を混ぜて煮詰める。たらいに移し風を当てる。ひしゃくでかき混ぜ、ひと肌ほどに冷ましてから、箱に流し込む。1時間ほどで固まり、つるんとした舌触りが楽しめる。

 昔に比べ甘さは抑え気味。江川正典社長(78)は「戦後10年ほどは、甘いほど売れたけどね」。時代とともに少しずつ味を変え今がある。

 「雪が降るほど注文の電話が鳴る。これは昔と変わらない」と江川社長。ピークの年末には1日1万箱以上を出荷する。

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