来春の福井県知事選への出馬を表明している現職の西川一誠氏(左)、前副知事の杉本達治氏(右)

 来春の福井県知事選を巡り、自民党福井県連が前副知事の杉本達治氏(56)の推薦を求める上申書を党本部に提出したことについて、党幹部が「当面は推薦を出さない。福井の情報や実情を聞きたい」と話していることが11月29日、分かった。複数の関係者が明らかにした。5選を目指す現職の西川一誠氏(73)を支持する県議会議員の会などが反発を強めており、県連の亀裂がさらに深まっている。このままでは県連が分裂し、来夏参院選にも影響を及ぼす恐れがあるため、慎重に判断するものとみられる。

⇒福井知事選の推薦巡り自民県連分断

 県連は、10日の執行部会で杉本氏の推薦上申を多数決で決めたが、県議会最大会派県会自民党の県議15人でつくる「西川県政と共に歩む会」は「強行採決による執行部の決定は無効」と抗議した。23日の総務会も紛糾した。西川派は党員や関係団体の意見を幅広く聞いた上で、民主的に決定すべきだと訴えた。しかし、山崎正昭会長や斉藤新緑幹事長らは「決定は覆らない」として28日に党本部を訪れ、杉本氏の推薦を求める上申書を党本部に提出していた。

 知事選ではこのほか、県議の中井玲子氏(60)が立候補を表明。共産党県委員会も候補者擁立を模索している。

関連記事