次々と天日干しされるつるし柿=11月27日、福井県南越前町孫谷

 福井県南越前町の特産「今庄つるし柿」の生産がピークを迎えている。農家の作業場で天日を浴びる褐色の実が、秋の深まりを告げている。11月28日に初出荷され、12月初めから店頭に並ぶ。

 今庄つるし柿は「長良(ながら)」と呼ばれる細長い渋柿を使い、ケヤキやナラでいぶすのが特徴。400年を超える歴史があり、江戸時代には今庄宿を通る旅人の食料として重宝されたという。

 特産振興会の澤崎信雄会長(84)の作業場では11月27日、乾燥炉で5日ほどいぶした実を青空の下へ。皮をむいてひもでつるし、炉に入れる作業も同時に行った。

 70年以上つるし柿を作っている澤崎会長は「台風の被害も少なく、良い柿ができた。ユズの皮を巻いて食べるのもおいしいですよ」と話していた。今年は裏年で収穫が少ない分、大きめの実が多いという。

 JA越前たけふによると、出荷量は5万~6万個と昨年の半数ほどになりそう。

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