来春の福井県知事選に向け、5選出馬を正式表明した西川一誠氏=11月26日、福井県庁

 来春の福井県知事選を巡り、西川一誠氏(73)は11月26日に開会した12月定例県議会の提案理由説明で、5選を目指して出馬することを正式に表明した。「これからの4年余りは、福井県にとって、将来の県勢発展を左右する世紀に一度の重大な局面であり、まさに正念場」とし、「県民の幸せと県勢のさらなる発展への道筋を確かなものとするため、ふるさと福井の新時代に向けて全身全霊をささげる覚悟」との決意を示した。西川氏の正式出馬表明によって、杉本達治氏(56)との総務省OB同士で現職対前副知事という異例の対決構図が濃厚になった。

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 西川氏は提案理由説明の最後に、知事選に向け所信を述べた。4期15年余りの実績として▽学力・体力日本一を10年にわたって維持▽企業誘致の強化と雇用創出▽共働き率、女性就業率など労働関係の指標が全国1位―などを挙げ、これらが総合的に評価され「幸福度日本一」の3回連続獲得につながったとした。

 県内のインフラ整備の面でも、北陸新幹線の県内開業3年前倒し、敦賀以西の小浜・京都ルート決定、舞鶴若狭自動車道の全線開通、中部縦貫自動車道の永平寺大野道路開通などの成果を強調した。

 その上で次の4年間は「福井国体・全国障害者スポーツ大会で得た県民一丸で努力すれば成し遂げられるという確信を基に、いま一度、県民の総力を結集し、確かな方向へ着実に、かつ大胆に、前へ進まなければならない」と述べた。具体的には▽新幹線開業効果の最大化で人を呼び込み、産業の充実で若者が定着する地域に▽国体・障スポの経験や成果を次に活かす▽少子高齢化、人口減が進む中で県民の健康と暮らしの安全安心を守る―とした。原子力行政に関しては、これまでと同じく「国に対し、将来像の明確化を強く求めるとともに、県民の安全を最優先に国や事業者の対応を厳正に監視していくことが必要」と語った。

 西川氏はこの後の会見で、「周辺の知事と連携して新幹線敦賀―新大阪間の方向性を次の4年間で出し、敦賀開業から切れ目なく着工できるようにしたい。そして国体・障スポの成功で得た県民の財産を大きなプロジェクトや県民の日々の生活に活かす」と話した。新たなマニフェストは、「4年前の前回は3月に発表した」として、12月と来年2月の定例県議会の議論も踏まえてまとめる考えを示した。

 22日に政策を発表した杉本氏に対しては「私は私の道を行く。県民の皆さまに実績や政策を愚直に訴えていく」とし「気力、体力はそろっているし、選手交代する場面ではない。パワーを最大限発揮して結果を出す」と述べた。

 知事選を巡ってはこのほか、県議の中井玲子氏(60)が立候補を表明。共産党県委員会も候補者の擁立を模索している。

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