カー用品店の売り場に置かれたタイヤチェーン=福井県福井市

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 チェーンの効果について日本自動車連盟(JAF)福井支部は「アイスバーンでの走行に有効。路面状況によって異なるが、装着した方が確実に立ち往生のリスクは減る」と説明。時速40キロでの制動距離テストでは、スタッドレスタイヤよりもノーマルタイヤにチェーンを装着した方が制動距離が約20メートル短いとの結果も出ている。

 ただ県内では、冬用タイヤに付け替え、チェーンを装着しないのが一般的だ。40代のアルバイト女性は「チェーンを持っていないし取り付けたこともない。スタッドレスタイヤだけでいいのでは」と困惑した様子。福井市の60代男性も「チェーン装着の義務化は大型車だけでいいのではないか。トラックが雪道対策をして(道路管理者が)除雪体制をちゃんとすればいい話」と不満を示した。

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 県内のトラック、バス事業者は「雪道でのアクシデントを未然に防ぐ対策としては歓迎」との立場。一方、県トラック協会の中山武専務理事は「そんなに厳しくして本当に守られるのか」と疑問を呈する。冬場のチェーン携行は県内の事業者には普及しているが、雪が降らない地域の運転手の意識は低く、「全国のドライバーに対してしっかり広報しないといけない」と指摘する。

 国交省の方針を受け県内のカー用品店では、チェーンの在庫確保など対応を急いでいる。福井市のオートバックス福井北店では、方針が公表された15日から問い合わせが相次ぎ、実際に購入する客も数人いた。担当者は「例年よりも出足が早い」と話し、タイヤサイズによっては入荷未定のものもあるため「早めに買い求めた方が安心」とアドバイスしている。

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