カー用品店の売り場に置かれたタイヤチェーン=福井県福井市

 気象庁が警報を出すレベルの大雪の際、立ち往生が懸念される高速道路や国道の区間で、全ての車にタイヤチェーンの装着を今冬から義務付ける方針を国土交通省が示し、福井県内のドライバーから「スタッドレスタイヤで十分では」「大雪となる2、3日のためにチェーンを買うのか」といった戸惑いの声が上がっている。国交省福井河川国道事務所は「冬用タイヤだけではスタックして大規模な立ち往生につながる」と必要性を強調、カー用品店はチェーンの品ぞろえを急いでいる。

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 今年2月の記録的な大雪により、福井・石川県境の国道8号で最大約1500台が立ち往生した。国交省は国道8号冬期道路交通確保対策会議で、装着不明を含めチェーン未装着の大型車9台のスタックが大規模な立ち往生の原因と報告。15日、立ち往生が懸念される高速道路や国道の区間で、スタッドレスなどの冬用タイヤ使用車を含めた全ての車にチェーン装着を求める方針を公表した。

 2月の大規模立ち往生を踏まえ、福井河川国道事務所は、他事務所からの除雪機械増強のほか、監視カメラやチェーン着脱場がある車両待避スペースの新設といった対策を進めている。

 今回のチェーン装着の義務化に関し、どの程度の降雪で、どの区間を対象にするかは警察庁と今後協議し決める。県内の国道8号や並行する北陸自動車道の一部などの指定が見込まれ、平井義博副所長は「冬用タイヤだけではスタックが起きる。大規模な立ち往生を防ぐためには、チェーン装着が必要」と理解を求める。

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