自民党県連総務会であいさつする山崎正昭会長(中列左から2人目)=11月23日、福井県福井市のザ・グランユアーズフクイ

 自民党福井県連は11月23日、福井県福井市内で総務会を開いた。来春の知事選を巡り、斉藤新緑幹事長が前副知事の杉本達治氏(56)の党本部への推薦上申を決めたことを報告し、杉本派から賛同意見が上がる一方、5選を目指す現職の西川一誠氏(73)支持の県議会議員らは白紙化や自主投票を求めた。終了後、斉藤幹事長は記者団に対し、決定を変えず速やかに上申する方針を示したが、西川派は反発を強めている。県連の混乱した状況は当面続きそうだ。

 ⇒【D刊】激しい応酬、怒号飛び交う
 ⇒知事選に関するこれまでの動き【D刊】で一覧

 総務会には約70人が出席し、山崎正昭会長の冒頭あいさつを除き、非公開で行われた。

 終了後の山崎会長と斉藤幹事長の会見などによると、西川派は、西川氏と杉本氏の推薦願提出からわずか数日後、たった18人の執行部会で杉本氏の推薦上申を決めたことに異議を唱えた。西川氏の推薦願を議論の俎上(そじょう)に載せず、杉本氏だけを審議したことにも疑問を呈し、白紙化や自主投票にするよう強く訴えた。

 これに対し斉藤幹事長は、知事選候補者の推薦は「連続3期まで」とする党本部の選挙対策要綱に基づく県連ルールにのっとったと説明した。「特に重要な案件」として、推薦の取り扱いは執行部会で決めるという県連ルール通りに協議を進めたことに理解を求めた。杉本派の出席者から支持する声が上がった。

 終了後、斉藤幹事長は記者団に「推薦上申の決定に了承を求めたところ、大きな拍手が起きた。6割以上に賛同をいただいた」と強調し、党本部に近く上申書を提出する方針を示した。山崎会長も「多くの意見を十二分に踏まえ、異論を出した方とも個別に接触して一枚岩になれるよう努力を重ねていく」と話した。

 これに対し県連会長代行で、「西川県政と共に歩む会」の山岸猛夫会長は記者団に「(斉藤氏が指す)拍手には推薦上申を了承するという意味と、総務会を終えたという意味が入り交じっている」とし「白紙化や自主投票を求める声が多く出された。重く受け止めてほしい」と訴えた。

 知事選にはこのほか県議の中井玲子氏(60)が立候補を表明。共産党県委員会も候補者擁立を模索している。

関連記事