制作が佳境を迎えているネコのぬいぐるみとジオラマのコラボ作品=福井県鯖江市

 福井県鯖江市内の夫婦が、ネコの人形とジオラマを組み合わせた立体作品の制作に取り組んでいる。3メートル四方を超える大作で、昭和期の古寺をイメージした精巧な舞台に祭りを楽しむ愛らしいネコが並び、心温まる独特の世界観を演出。来年3月の展示に向け創作は佳境を迎えており、「訪れた人が笑顔になる作品にしたい」と励んでいる。

⇒【D刊に写真】愛らしいネコの世界

 同市の田賀勇治さん(65)と美智代さん(61)。建築業を営んでいる勇治さんがジオラマを、手芸が得意な美智代さんが毛糸で編んだオリジナルのネコ人形「あみきゃら」を自宅で作っている。

 きっかけは美智代さんが福井市内で開いていた手芸教室で、あみきゃらが生徒に好評だったため展示会を企画した。ただ人形を並べるだけではと思い、勇治さんに協力を依頼。6年前からコラボ作品に取り組み、これまで鯖江市や石川県、愛知県などで展示会を開いてきた。ネコのかわいさとジオラマの精巧さから多くのファンを得ている。

 今回の新作は3年前に着手。市内にある真宗本山が舞台で、全体の大きさは3・6メートル四方。お堂は木製で、カッターナイフで細かく仕上げた瓦は本物そっくり。屋台に並ぶ菓子やおもちゃなど細部も忠実に再現されている。

 そんなリアルな世界に生きるのは、さまざまなネコ。親子ネコやおばあちゃんネコ、修行僧ネコなど約50体を並べる予定で、鯖江らしく眼鏡をかけたネコもいる。美智代さんはそれぞれの個性にこだわり、笑っていたり、険しい顔をしていたりと表情はさまざま。人形に針金を入れて動きも出している。

 展示会は3月2日から、市まなべの館で開催する。新作に加え、5年前に同館で展示した昭和の鯖江の街並みを舞台にした作品も並ぶ。前回と比べ人形もジオラマも大幅に改良されているという。

 作品は8割方完成しており、2人は「自信作」と胸を張る。美智代さんは「ジオラマは男性にも好評だと思う。家族が楽しめる展示にしたい」と話している。

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