2016年4月にオープンしたハピリン=福井県福井市中央1丁目

 福井県福井市のハピリンオープン3年目を迎え、施設周辺(同市中央1丁目)の商業者を対象に実施されたことし6、7月の調査で、来店客数、売り上げ、利益とも「減少」もしくは「やや減少」と回答した割合の合計が、いずれも増加傾向にあった昨年5月と比べて倍増した。調査した市の第三セクターまちづくり福井は、ハピリンの開業効果が「弱まってきている」と分析した。

 同社は同様の調査を昨年5月に実施。2016年4月のハピリンオープン直後と比べた来店客数、売り上げ、利益の3項目を尋ねた。今回も同様の調査で、中央1丁目の288店舗に調査票を配り、29・8%に当たる86店舗から回答があった。

 来店客数の「減少」「やや減少」の合計は44・4%。昨年は20・6%だった。売り上げの「減少」「やや減少」の合計は、昨年のほぼ2倍の46・1%。利益の「減少」「やや減少」の合計は45%で、昨年より22・4ポイント増えた。反対に「増加」「やや増加」の合計については、3項目とも減少。来店客数は昨年比で半分以下、利益は半減した。

 店舗の課題・問題については、最多が「売り上げの減少」60・4%。次いで「客単価の減少」34%、「設備老朽化」30・2%。多くの店舗が設備投資をしていない実態が浮き彫りになり、人手不足を感じる店舗が増えていることも分かった。

 同社の担当者は、昨年までは売り上げなどが増加傾向にあったことから、「ハピリンオープン3年目を迎え、開業効果が落ち着いてきた」。来街者は変わらず訪れているとし、「売り上げが減少したといっても、ハピリンオープン前の水準に戻ったわけではないだろう。商業者と連携し、回遊性を向上させる取り組みを一層仕掛けていく必要がある」と話した。

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