『ボスメイク』を手掛ける、メイクアップアーティストのJunJun

  “なめられない”“媚びない”強い女性像を打ち出す「ボスメイク」を手掛け、人気女性誌でも活躍するメイクアップアーティストJunJun。インスタグラムのフォロワー数は40万人にのぼり、SNSで扮する白塗りの“妖怪じゅん子”というキャラクターが「キャラ立ち強烈」「マリリンマンソンかと思った…」「キモカワすぎて逆に元気がでる」と話題に。確かな腕とぶっとんだキャラクターによって、モデルや女優たちからの信頼も厚いというJunJunの隠された素顔とは? 仕事にかける思いやSNSキャラ誕生秘話を聞いた。

【写真】尼神・誠子とガリット福島、ボスメイクで強め美女に変身! JunJunのSNS妖怪キャラも

■「洋服もメイクもナチュラルな時代、あえて”強めのメイク”を提案したかった」

――子どもの頃はどんなお子さんでしたか?
【JunJun】「おしゃれしたい」「こういうものがほしい」としっかり主張のある子どもでした。一般的な子ども以上にませていましたね。メイクやおしゃれには小さい頃から興味があって、この服にだったら、絶対にこういう髪型が合うんじゃないかとか、全体的なコーディネートを考えていました。親戚が美容院を営んでいたので、小さい頃から髪を染めたり、パーマをあてたりしていて、美に対する距離感が他の子より近かったんだと思います。そんな子ども、なかなかいないですよね(笑)。

――なぜメイクアップアーティストになったんですか?
【JunJun】僕は4兄弟のうちの末っ子で、年が離れていてすでに仕事を頑張っていた兄と姉にとにかく早く追いつきたいという気持ちがありました。“早く認められたい”“何で認めてもらう?”と考えたときに、幼い頃から身近だった洋服や化粧品に関わる仕事がしたいと思ったんです。

――発売中の著書『ボスメイク JunJunメイクで顔もココロもなめられない女になる』(小学館)のもとにもなったL.A.メイクを極めようと思ったきっかけは?
【JunJun】完璧に僕の好みなんですけど、ギャルメイクがすごく好きだったんです。今の時代の流れとして、昔のギャルがしていたような“強めのメイク”を捨てて、ナチュラルに移行する流れがあります。僕自身が“外人風メイク”とか“骨格を生かすメイク”がもともと得意だったこともあり、ナチュラルメイクが流行っているこの時代にもう一度、女性の意志がはっきり出るような“強めのメイク”を提案したかったというのが本音です。「ボスメイク」はL.Aセレブの間で流行っているコントゥアリングメイクを、凹凸の少ない日本人の顔にも似合うよう考えたメイク方法です。ナチュラル、おフェロ、韓国系…今もさまざまなメイクが流行っていますが、それらにもポイントで取り入れることができます。

■弱肉強食を生きる現代女性にこそ必要 「”自立心”はメイクで作れる」

――『ボスメイク』では“意志を持つ女性像”が描かれているように思いますが、おしゃれをする現代女性から生きづらさを感じることは?
【JunJunさん】ありますね。メイクも時代のトレンドに合わせて変わっていきますが、これが流行っているからメイクも洋服もそれに合わせなきゃ…ということではなくて、大事なのは「何がしたいのか」ということです。自分の明確な意志があるんだったら、周りの環境がどうであろうと従ったほうがいいと思います。

――今のトレンドメイクについてはどう思いますか?
【JunJunさん】とってもいいと思います。僕は今回の“ボスメイク”を表現する上で「媚びない」とか「自己主張を強くする」という表現を使っているんですけど、「かわいい」や「あざとい」と言われるナチュラルメイクや詐欺メイクをしている人でも、媚びていない人はまったく媚びていない。逆にボスメイクをしている人は媚びていないというわけでもないですしね。

――どんなメイクをしていても、媚びてない人はいくらでもいる?
【JunJunさん】はい。強い女性だからこそ、自立心がある。そういうイメージを“メイク”で作ることによって、自分の気持ちも変わってくる。ボスメイクを通して、そういう考え方を伝えていきたいんです。

■夢に出てきそうなほど強烈! "妖怪じゅん子"のキャラクター誕生秘話

――“妖怪じゅん子”はどのように生まれたんですか?
【JunJunさん】なんとなくできてしまったキャラクターです(笑)。日本でハロウィンが流行りだしたときから、白塗りをしてみたいという気持ちがずっとあって…。顔に白粉を塗りたくりました。衣装は赤白のボーダーですが、これはハロウィンのコスプレ撮影をしていたときに、モデルが着用していた服をそのままもらいました。やってみたら自分にフィットするなと思って、かれこれ5年くらいやり続けています。

――SNSにアップしたとき、周りの人たちの反応は?
【JunJunさん】キモいとか、ウケるとか。色々な反応をもらいますね。

――それに対してJunJunさんはどう思うんですか?
【JunJunさん】気持ちがいい(笑)。自分のメイクのパフォーマンスを出すのもすごい大事なんですけど、SNSの窓口はまず“キモい”から入ってもらって。そのあとにメイクをやっているということに気付いてもらえればいいと思って。「気持ち悪い」と言ってもらえるほうが逆にうれしいですね。

■日本人が日本人らしいメイクをする時代の到来、”ボスメイク”次の一手とは

――ボスメイクをどのように発展させていきたい?
【JunJunさん】今のトレンドは、メイクも洋服もナチュラルになってきています。洋服のトレンドが変わると、メイクのトレンドも変わりますよね。例えば、昔の安室ちゃんが流行っていたときは、ミニスカートを履いて大きなルーフピアスを付けて、ギャルメイクをする。外国人に対する憧れあった時代でした。でも今は、ようやく日本人が日本人らしいナチュラルなメイクをするようになってきた。ナチュラルなメイクとも馴染むのが、ボスメイク。要素をプラスアルファすることで、もっと美しくなれるんだよと伝えていきたいです。

――今後どう活躍していきたい?
【JunJunさん】常にトレンドを発信できる人でありたいです。SNS、ファッション…メイクに限らずなんでも。メイクアップアーティストとしては、お客さまが求めるものを忠実に形にすること。あとは普段メイクの延長として、骨格の良さをきちんと引き出してあげられるメイク、本人がちゃんと腑に落ちるメイクを提案していきたいですね。

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