60年に一度しか咲かないとされるササの花=11月13日、福井県越前市

 福井県越前市の民家の庭で、60年に一度とされるササの開花があり、見つけた夫婦は「一生に一度しか出合えない花かもしれない」と喜んでいる。男性(77)宅で11月12日、草取りをしていた妻(71)が、庭石の脇で花を付けたササに気付いた。ササは20年ほど前から生えだしたが、花は初めてという。

 細く伸びた茎の先に長さ5センチほどの紫色の穂が育ち、ぶら下がるように小さな花が顔を出している。綿毛のようなめしべ、黄緑色の房状のおしべが見える。

 県総合グリーンセンターによると、開花したのはイネ科のチマキザサの仲間。「開花は60年に一度といわれ、結実すると枯れる。花が咲くと不吉なことが起こるとの言い伝えがあるが、科学的根拠はなく、一斉に咲いて枯れるので昔の人にはインパクトが強かったのかも」としている。

 12日は男性の誕生日。「そんなに珍しい花なら、何か幸運を運んで来てくれるのかも」と秋風に揺れるササを夫婦で見守っていた。

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