サバ缶を試食する若田光一さん(前列中央)を見守る高校生たち=11月12日、福井県小浜市の若狭高校

 福井県小浜市の若狭高校が宇宙食として12年がかりで開発した「サバ醤油味付け缶詰」が宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙日本食に選ばれ11月12日、同校に宇宙飛行士の若田光一・JAXA理事らが訪れて認証式が行われた。認証書を受け取った海洋科学科の生徒たちは「若狭の鯖街道が宇宙まで届く日が迫ってきた」と喜んだ。

 JAXAが認証した宇宙日本食はこれで33品目となった。これまでは大手食品メーカーの製品がほとんどで、高校が開発した食品は初めて。若狭高のサバ缶は国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士の食事として、早ければ2019年度に採用される可能性があるという。

 同校での宇宙食開発は、06年に旧小浜水産高が食品製造の衛生管理システム「HACCP(ハサップ)」を取得したのを機に、「鯖街道で知られる小浜のサバ発信にもつなげたい」という生徒らの発案でスタート。若狭高に統合された後も、海洋科学科が研究を引き継いだ。小浜湾の養殖サバを活用し完成させた。

 認証式では田崎一行・JAXA有人宇宙技術部門宇宙飛行士・運用管制ユニット長が、海洋科学科の2年生の4人に認証書を手渡した。4人は「若狭には、京の都にサバを運んだ鯖街道があります。この鯖街道が国際宇宙ステーションまで届く日が間近に迫っています」と述べた。

 これまで宇宙で4回の滞在経験がある若田さんは全校生徒に向け「『鯖街道から宇宙へ』というフレーズは非常に素晴らしい。ISSで士気を維持するには食事が非常に大切で、若狭高のサバ缶は多くの飛行士から愛されると思う」と語った。

 認証式に先立ち、若田さんや若狭高生らが県庁に西川一誠知事を訪問。若狭高生が開発の工夫などを説明した。

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